【北部】やんばるの活性化に取り組む「やんばる共和国」(大朝将嗣代表)は1月20日、制作中の映画「HAPPY SANDWICH」のエンディング曲収録を辺土名高校(大宜味村)で行った。民謡歌手の大工哲弘さんの曲「ハートランド」を、大工さんたちが同校サイエンス部の生徒約30人と一緒に歌った。
「HAPPY SANDWICH」は、実際に名護市で飲食店を営む満名匠吾さんが、カミンチュから「神様に捧げるサンドイッチ」を作るよう告げられ、調理人や海人、農家などに食や暮らしへの考えを聞きサンドイッチを作るストーリー。名護市出身の岸本司さんが監督、北部の住民・出身者らがキャストを務める。世界自然遺産に登録された自然や食文化を折り込み、「何を大切に生きるか」という問いを投げ掛けている。
収録では大工さんと妻の苗子さん、満名さんと生徒らが、大工さんの三線に合わせ「ハートランド」を歌った。2年の上原蓬さんは「大工さんと歌える機会はなかなかない。楽しかった」と笑顔で語った。
プロデューサーを務めるやんばる共和国の大朝代表は「やんばるの自然や文化を次世代につなげようと高校生に加わってもらった。作品への参加をきっかけに、地元の自然や文化を再認識してほしい」と話した。同作は今春、県内外で公開予定。
(岩切美穂)