2022年度省エネ大賞(省エネルギーセンター主催)の表彰式が1日、東京ビッグサイトで開かれ、サンエー(沖縄県宜野湾市、新城健太郎社長)、リライアンスエナジー沖縄(浦添市、金城忠樹社長)、竹中工務店(大阪府)がサンエー浦添西海岸パルコシティで連携して取り組んでいる省エネ・省CO2活動が最高位の経済産業大臣賞を受賞した。県内企業の経産大臣賞受賞は初。
サンエー浦添西海岸パルコシティは全国の一般的な商業施設と比較して、1次エネルギー消費量を40%削減している。年間を通じて冷房が必要な沖縄で、商業施設としての快適さを確保しつつ省エネ・省CO2を実現するため、先導的な技術を積極的に活用していることが評価された。
照明は全館でLEDを採用。気象予測や来客記録などを管理し、連動させるシステムで店内の明るさを制御し、省エネ化を図っている。吹き抜け部分に外光を取り入れるスカイライトシステムを設置するなど、自然エネルギーも活用している。
空調は冷房で排出される水を他の空調機に利用するシステムを構築したり、外気を活用したりすることで効率的な運用につなげている。
技術の導入だけではなく、継続的に省エネに取り組むため、機器の稼働状況やエネルギー消費をきめ細かく監視、計測、分析して省エネ運用に関する課題を見える化し、改善を続けている。
サンエーはパルコシティ以降の新店で高効率機器を導入し、各店舗で省エネに取り組んでいる。サンエーパルコの上地文勝社長は「省エネ・省CO2の取り組みを広げていくことは持続可能な事業の発展に不可欠なものだ。さらに取り組みを強化したい」と意気込んだ。
金城社長は「沖縄におけるカーボンニュートラル実現に向けたモデルケースになりうる。今後も取り組みや成果を積極的に発信していく」と話した。
(玉城江梨子)