ミャンマーで国軍のクーデターから2年となった1日夜、在沖縄ミャンマー人会は那覇市ぶんかテンブス館前広場で国軍の支配に抗議する集会を開いた。参加者らは「ミャンマーが平和になるまで力を貸してほしい」と訴え、日本政府が軍とのつながりを断つことや民主化への働きかけを強めるよう求めた。
ミャンマー軍は2021年2月、クーデターを起こし、事実上の国家元首だった民主派指導者アウンサンスーチー氏を拘束。市民への弾圧と軍事攻撃を重ねている。那覇市の集会には、県内に住むミャンマーの留学生や技能実習生など約60人が参加。賛同する県民も加わり、心を寄せた。
在沖縄ミャンマー人会のチョチョカイ会長は「ミャンマーは平和でないと沖縄の皆さんに知ってほしい。平和になるまで一緒に頑張っていきたい」と呼びかけた。
一方、集会開始前には通りがかった人が「自分の国に帰って(デモを)やれ」などとやじを飛ばす場面があった。トゥヤソウ事務局長は「現地でやりたいが、軍に抗議する市民は殴られ、撃たれる」と説明。ティリソウウィンさんは「悲しくなったけれど、私たちもミャンマーのことを自分たちで解決しないといけないことは分かっている。日本の人々には日本政府に『国軍とのつながりをやめて』と言うのはお願いしたい」と訴えた。
参加者らは「軍を支援するな」「日本政府は民主派がつくる挙国一致政府(NUG)を国家承認せよ」などのプラカードを手にし、沈黙のまま3本指を立てて国軍への抵抗の意思を示していた。
(中村万里子)