「米国防省が影響を議論」 基地のPFAS対応で浜田防衛相 林外相「立ち入りなど実施している」


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国会議事堂(資料写真)

 【東京】浜田靖一防衛相は2日の衆院予算委員会で、有害性が指摘されている有機フッ素化合物(PFAS)について、米国防総省が沖縄を含む米国外の米軍基地での影響について「議論を行っている」と明らかにした。源馬謙太郎氏(立憲民主)への答弁。

 PFASを巡っては、環境省が1月に専門家会議の初会議を開くなど、国内でも対策に向けた議論が本格化している。

 県内では米軍の泡消火剤に使用されていることなどから、基地周辺の河川などで検出が相次ぎ、環境や人体に対する影響などが懸念されている。

 こうした経緯を踏まえ、源馬氏は米国による在日米軍基地での対応について浜田氏に質問し、林芳正外相にも米側との取り決めについて確認した。

 林氏は「漏出が発生した際には、環境補足協定などに基づいて施設区域内への立ち入りなどを実施している」とし、「米軍区域内外の環境対策が実効的なものになるよう環境省をはじめとする関係省庁と連携して取り組む」と述べた。
 (安里洋輔)