キングス、全国トップの観客動員数 平均6617人 クラブ集客「新B1」参入の条件に


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 今季のバスケットボールのBリーグでは、各クラブの観客数がこれまで以上に重要な意味を持っている。リーグは2026年に、経営基盤の強い有力クラブのみで構成する「プレミア感のある」(島田慎二チェアマン)トップカテゴリー「新B1」を創設予定。その参入可否を判断する際の材料の一つが、今季と来季の平均入場者数で、集客がクラブの将来を左右する状況となっている。

 リーグが設定した平均入場者数の基準は4千人。これを2季連続で達成し、他に売上高とアリーナの条件も満たしたクラブが、まず新B1入りが可能になる。2季連続4千人に届かなかった場合も、1シーズンだけでも4千人や3千人に到達すれば状況次第でチャンスは残る。

 ただ、現状では4千人はもちろん、3千人も厳しいハードルだ。リーグが発表した昨年12月末時点の今季平均入場者数で、4千人超はB1全24クラブ中、琉球、A東京、川崎、千葉Jのみ。3千人超でも12クラブにとどまっている。

 新B1は開始後も参入は可能だが、初年度での参加を目指すクラブにとっては今季の後半戦は正念場だ。新型コロナウイルス禍で、ファンとの交流や地域に根差した活動の不足など「手を打ち切れなかった」(島田氏)クラブは苦戦しており、さらなる集客の努力が求められそうだ。
(共同通信)

A東京戦で8千人超の観客を集めた琉球の本拠地沖縄アリーナ=2022年12月((C)B.LEAGUE)