リハビリ中の妹へ「生まれてきてありがとう」 見守る姉8歳が綴った思い 小学生の手紙コンテストで最優秀賞


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「ありがとうの手紙コンテスト」の九州・沖縄ブロックで最優秀作品賞を受賞した又吉由彩さん(左から3人目)と家族ら=2日、那覇市の真地小学校

 全国の小学生を対象にファミリーマートが実施した「ありがとうの手紙コンテスト」の九州・沖縄ブロック低学年の部で、那覇市立真地小学校2年の又吉由彩(ゆあ)さん(8)の作品が最優秀作品賞に選ばれた。ブロック内低学年の部で最高位の賞となった。

 日々の生活で感じる感謝の気持ちを伝える手紙を募集するコンテストで、今回が14回目の開催。全国から合計1万775通の手紙が寄せられた。

 又吉さんは手術を経てリハビリ中の妹に向け、手紙を書いた。妹の名前を自分が名付けたことや、「自慢の妹」と記し「生まれてきてありがとう」とつづった。コンテストに応募する以前から妹への手紙を書き続けており、自宅の冷蔵庫や壁に貼っているという。

 審査員からは「妹への愛情に満ちあふれている。手術を乗り越え、リハビリをしながら過ごす日々を見守る様子が目に浮かぶ」と評価された。

 表彰式は1月30日、オンラインで行われた。又吉さんは「妹のことをたくさんの人に知ってもらえてうれしい」と話した。

 将来の夢は「リハビリの先生と、動物博士、それから大統領になる!」と笑顔を見せた。

 受賞作品は作品集にまとめられ、応募者が在籍する学校に配布された。ファミリーマートの公式ホームページからも閲覧できる。
 (普天間伊織)