島の恵、ビールで届けたい 初の久米島町産クラフトビール レシピ開発へ資金募る ブルワリーツムギ


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久米島の恵みを生かしたビール作りに取り組むブルワリーツムギの島袋陽子代表

 【久米島】久米島町仲泊のブルワリーツムギが、久米島初となる町内産クラフトビールを3月に発売する。酒税法に基づく酒類製造免許が1月27日に交付された。2月中旬から同店舗内の醸造所で製造を行う。久米島の素材を生かしたオリジナルビールのレシピ開発の費用を募るため1日から、クラウドファンディング(CF)を実施している。

 久米島の素材を生かしたビールを作るため、4月から設備の導入に取り組んできた。醸造所の開設に当たり資金を準備したが、円安や新型コロナによる配送遅延などで設備費用が膨れ上がってしまい、運転資金が乏しい状態に。そこでオリジナルビールのレシピ開発のためCFで広く協力を求めることにした。

 代表の島袋陽子さんは、久米島初となる町内産クラフトビールの製造について「たくさんアイデアがあり、ビールを作るのがとても楽しみ」と思いを語った。オリジナルビールで島の魅力を発信し、心のこもったビールを届けることで飲んだ人を元気にする。そしてビールを通して人と人の縁を紡ぐような場を作ることを、ビールの製造を通して実現したいと考えている。

 CFのお礼の品として、クラフトビールやオリジナルロゴTシャツ、オリジナルビールの醸造権などを用意し、支援者が継続して応援者になってくれるよう取り組む。

 島袋さんが作るクラフトビールには「町内産の月桃の葉・胡椒(こしょう)・黒糖」などが使用され、10種類の製造を予定している。

 実施期間は2023年2月1日~28日。受け付け窓口はクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」。目標金額は200万円となっている。
 (山口英憲通信員)