サッカーの県高校新人大会最終日は4日、恩納村の赤間運動場で男女決勝が行われた。男子は那覇西が2―1で宜野湾を退け、2年連続16度目の栄冠をつかんだ。女子はコザが1―0で那覇を破り、2年連続5度目の頂点に立った。九州大会は18日に沖縄県内で開幕する。男子は那覇西と宜野湾、女子はコザが出場権を得た。
走力を発揮したコザが宿敵の那覇を攻略し、連覇を手にした。決勝までの4試合を無失点でしのぎ、鉄壁の守備を誇った。
前半から運動量で勝り、相手エリアで攻勢をかけた。特に左サイドからの攻めが光った。金城珠理が相手DF裏や中央へパスを供給し、攻守で起点となった。徳田菜央がシュートを放ち、ゴールまであと一歩に迫るなど、常に押し気味に試合を進めた。
後半立ち上がり、決勝点を決めたのは照屋ゆずりだ。ゴール前での攻防が続き、新屋敷花がGKの頭上を越えるふわりとしたボールを上げると、走り込んだ照屋が頭でゴールへ押し込んだ。
勝利の裏には昨年10月に県選手権で負けた悔しさがあった。幸地梨紗主将は「みんなで話し合い、一番足りないのは体力だと悟った。年明けから全員で走り、きついメニューをこなしてきた。その成果をピッチで表現できた」と胸を張った。
DFの要となった山川仁菜は「ロングボール対策もしてきて、体を張ることができた」と自信をみなぎらせる。両足でキックを使い分け、キック精度の高さを見せた嘉陽はるかは、「九州では1勝を目指す」と闘志を燃やした。
(大城三太)