暴力や暴言、ハラスメントのない部活へ 沖縄の高校生たちが提言「生徒が行きたいと思う部活に」


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半嶺満県教育長(前列右から3人目)にメッセージを手渡した高校生検討委員会のメンバーら=6日、県教育庁

 生徒自身が部活動のあるべき姿や目指す方向性を協議する高校生検討委員会(県教育庁主管)のメンバーが6日、県教育庁に半嶺満教育長を訪ね、暴力や暴言、ハラスメントのない部活動実現に向けた「県高校部活生メッセージ2023~変えよう部活、変えよう未来」を手渡した。生徒らは「たくさんの仲間が指導者と信頼関係を築けている一方で、今もハラスメントに苦しむ仲間が多くいる」と、互いを尊重し協力し合う部活動の実現を求めた。

 生徒たちは同日、指導者と学校、部活仲間、保護者に向けたメッセージを読み上げた。半嶺教育長は「部活動に関わった全ての人がそれぞれの立場で考える指針になった。しっかり発信していきたい」と述べた。

 年度内に県立学校や県高体連、県高文連、県高野連などに送付する。ポスター作成や中学校などへの配布も検討中。

 沖縄水産高2年の生徒は「言葉の表現に悩みながら、相手により伝わる内容を話し合った」と振り返った。同2年の別の生徒は「ハラスメントがなく、生徒が行きたいと思う部活になってほしい」と願った。
 (吉田早希)