沖縄の伝統芸能がVRに! 組踊「二童敵討」題材に音楽ゲーム 那覇空港で体験会


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VRゴーグルを着用し組踊「二童敵討」を題材とした音楽ゲームを体験する男性=9日、那覇空港(大城直也撮影)

 映画製作などを手掛けるシュガートレイン(那覇市、井手裕一社長)は、組踊「二童敵討(にどうてきうち)」を題材とした仮想現実(VR)コンテンツを使用した音楽ゲーム「二童敵討VR」の体験会を9日、沖縄県の那覇空港ターミナルビル2階YUINICHI広場で開いた。「組踊」が題材のVRコンテンツは初の試み。県の「琉球歴史文化コンテンツ創出支援事業」の一環。

 「二童敵討」は、父を阿麻和利(あまわり)に殺された鶴松と亀千代兄弟によるあだ討ち物語。VRでは兄弟が隙をうかがいあだ討ちを果たす場面をモチーフに音楽ゲームとして製作。仮想空間の中に入ると参加者は弟の設定になり、楽曲に合わせて指定された琉球舞踊に模した動きをすることで得点が加算され、あだ討ちを果たす。登場人物の動きは、組踊の若手実演家の動きを撮影した。

 VRを初めて体験した恩納村在住の男性(33)は「動きや踊りが楽しかった。実際に組踊を見てみたいと思った」と話した。

(田中芳)