名護、東海大福岡に完敗 読谷はインフル感染で辞退 全九州高校新人ラグビー


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 ラグビーの第45回木元杯全九州高校新人大会が11日、沖縄県総合運動公園蹴球場で開幕し、1回戦が行われた。Bパートの名護(沖縄1位)は0―68で東海大福岡(福岡2位)に完敗した。Aパートの読谷(沖縄2位)は複数の選手がインフルエンザに感染しため、出場を辞退し、東福岡(福岡1位)が不戦勝で準決勝へ進んだ。


力の差見せつけられる 名護
 

名護―東海大福岡 後半、守備をかわしてボールを運ぶ名護の新里心惟(手前)=11日、沖縄市の県総合運動公園蹴球場(大城直也撮影)

 名護は圧倒的な力の差を見せつけられて0―68で完敗した。東海大福岡(福岡2位)に走力、突破力、パス回しの展開力で守備をかき乱された。

 田仲祐矢監督は「体の強さや重さが全然違い、『同じ土俵』に立てていなかった。ラインアウトからのミスが重なってしまった。もっと準備をさせておけばよかった」と実力の差を痛感した様子だった。

 全体を通して自陣でのプレーが多くなり、当たりの強さで劣勢の場面が続くようになった。個人技の高い選手の突破を止めた後にはパスの連係から守備が薄い抜け道を狙われ、したたかにトライを奪われた。

 屋部樹志主将は「相手は攻めのチーム。本当はFW勝負で止めたかった。ミスが出た後から受け身になってしまった」と後ろ向きに転じた、チーム全体の気持ちの弱さを課題に挙げた。

 平安山結丸は「タックルはうまくいけたと思うが、トライアウトでミスが重なり、相手を勢い付けてしまったのが反省点」としつつ前を向く。「ボールを持っている味方のサポートを、もっと工夫していく必要がある」と強豪との対戦を糧に成長を誓った。

(大城三太)