テニスやバドミントンの「ガット張り」コンビニが窓口に 最短4日で仕上がり 沖縄・ストリング社


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「ストデリ」のサービスを発表した(左から)ミューの宮城光男社長、ストリングデリバリーサービス合同会社の仲田達司代表社員、沖縄ヤマト運輸の嘉数宜成営業推進課長=14日、県庁

 テニスやバドミントンなどで用いるラケットのガット張り替えをスマホで申し込み、コンビニでラケットを預け、好きな場所で受け取れるサービス「ストデリ」が今月から始まった。ガット張り替えは本格的な競技者だと1週間程度、愛好者でも約3カ月ごとに必要という。これまでは専門店や量販店に持ち込み、張り終わった後に取りに行く必要があり利用客の負担になっていたが、デリバリーサービスにより手間を省くことができる。

 ストデリは、スマホでガットの選択、張りの強さ、受取希望日や受取場所の指定、クレジットカードによる決済が可能。オーダー確定後はラケットを専用の梱包資材に入れてコンビニに持ち込むだけ。最短4日で仕上がる。

 サービス提供エリアは沖縄本島内。ファミリーマート、セブン―イレブン、沖縄ヤマト運輸各営業所で預けることができ、受け取りはコンビニや自宅などで可能。

 サービス開発・運営はストリングデリバリーサービス合同会社(那覇市)、ガット張り替えはテニススクールやスポーツショップを運営するミュー(浦添市)、配送は沖縄ヤマト運輸が行う。

 ミューの宮城光男社長は「ラケットやシューズは大型量販店やネットで購入する人が増えている。地域のスポーツ小売店が生き抜くには、ガット張り替えに力を入れていく必要がある」とする。サービス開始で商圏が広がることから、現在年間4千~4500本の張り替えを6700本に増やすことを目標とする。

 ストリングデリバリーサービスの仲田達司代表社員は「商圏エリアや会員獲得数のデータを検証しながら、全国の専門店と協業していきたい」と語った。

(玉城江梨子)