那覇バス(那覇市、小川吾吉社長)は18日、3月から運行を始める電気自動車(EV)の大型バスを、那覇バスターミナルでお披露目した。同社のカーボンニュートラルの取り組みの一環で、昨年、県内初のEVバスとして導入した小型バス2台に続き、大型バスの導入は初めてとなる。
那覇バスを傘下に置く第一交通産業(北九州市)の田中亮一郎社長は「EVをどんどん導入していきたい」とあいさつし、温室効果ガス排出削減や渋滞緩和への貢献を目指す考えを強調した。
今回導入されるEV大型バスの座席は25席で、立ち乗りもあわせ定員は77人。温室効果ガスを排出しないため、ディーゼル自動車と異なり臭いもない。ギアがなく、発車や停車がスムーズで乗り心地も良いという。
車両は前回の2台に続き、北九州市のベンチャー企業「EVモーターズ・ジャパン」製。同社は沖縄を含め全国で、太陽光や風力などの余剰電力を有効活用し、災害時にも電気供給が可能なEVバス普及を進めたいという。
EVの大型バスは、具志営業所と石嶺営業所を結ぶ、路線バスの系統9番小禄石嶺線で3月13日から運行を始める。現在、具志営業所に充電設備を作っているという。 (中村万里子)