コーナリングの妙技で走り抜け ブラウンが制覇 新春ロード・チャンピオンレース


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技術力を高めたコーナリングを見せながらトップを独走するグレゴリー・ブラウン=北中城村の普天間自転車学校特設周回コース(謝花史哲撮影)

 自転車の第34回新春ロードレース大会は19日、北中城村の普天間自動車学校特設周回コース(1周700メートル)で行われ、ポイントレースで競ったチャンピオンレース(28キロ)はグレゴリー・ブラウン(フリー)が2位を大きく引き離し、43点を挙げて優勝した。市民レース(21キロ)は伊藤公晴(PIZZA連合)が35得点で頂点に立った。

 自動車学校のコースを使った会場で、連続する複雑なコーナーを高い技術で走り抜けた米国出身の36歳、グレゴリー・ブラウン(フリー)が28キロのチャンピオンレース初優勝を飾った。1周700メートルを40周。5周回ごとに着順で加点し競うポイントレースで序盤からトップを守って独走した。競技仲間たちから祝福を受け「うれしい」と笑顔を見せた。

グレゴリー・ブラウン

 ベテランの中鶴友樹(OKINAWA)がスタートから飛び出し、最初のポイント周回から独走を狙った。これに食い下がる。持ち味のパワーにコーナーを巧みに回る技術力が向上。「前は得意ではないという印象だった」(中鶴)というコーナリングで後続を引き離した。トッププロ並みの平均出力で周囲を驚かせた。

 約15年前から県内在住。ランニングを習慣としていたが、足のけがで約5年前からサドルにまたがり出した。本格的にロードを始めてから3年。「とても楽しい」とコーチを付けるほどにのめり込んでいる。

 先週は北海道の大会でも上位に入った。今年は国内レースをこなし「9月のワールドチャンピオンシップに出場したい」と遅咲きレーサーの意欲は高まるばかりだ。
 (謝花史哲)