BリーグU16、美来工科が優勝 岸本3点弾で流れ呼ぶ キングスは県勢対決で準決勝敗退 チャレンジカップ


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美来工科―ライジングゼファー福岡U16 3ポイントシュートを決める美来工科の岸本恵多郎=19日、沖縄アリーナ(屋嘉部長将撮影)

 バスケットボールのBリーグU16チャレンジカップ2023が18、19日、沖縄アリーナで行われ、Bリーグ推薦で出場した美来工科高が決勝でライジングゼファー福岡U16に75―71で勝利し、優勝した。

 琉球ゴールデンキングスU16は準決勝で美来工科高に62―77で敗れた。大会にはB1などの下部5チームと美来工科高が出場した。

岸本 3点弾で流れ呼ぶ

 リーグ推薦枠の美来工科高は予選から負けなしで頂点に立った。玉城宏逢主将は「リーグのユースチームと沖縄アリーナで戦えるだけでも大きかった。勝つことができて良かった」と笑顔だった。決勝でも身上のスピードのあるバスケを展開。玉城らがインサイドへ攻め込むと、フリーになった外から当真祐斗らの3点弾が要所で決まった。

 しかし第2クオーター(Q)、インサイドの守備の強度を上げられ、逆転を許す。ハーフタイムに宇地原尚彦監督がPFの岸本恵多郎に「3点弾を迷わずに打とう」と声をかけた。インサイドでのシュートばかりだった岸本は感覚が良くなかったシュートタッチを修正。後半のコートへ向かった岸本は、第3Qの出だしに2本の3点シュートを決める。第4Qには1点差に詰め寄る3点弾も沈めた。その後は当真、玉城の得点で突き放した。

 ポジションレスで得点を狙うことを目標にしている。個人技のあるユースチームに勝利したことで選手たちは手応えを感じているようだ。3本の3点弾を決めた岸本は「大きい選手をしっかり守りながらも、レイアップの精度も高めていきたい」とさらなる成長を誓う。 (屋嘉部長将)

キングス 準決勝敗退 県勢対決 最終Qでボール止まる

 県勢対決の準決勝。キングスU16は第3クオーター(Q)で追いつき、リードを奪ったが、最終盤に逆転された。

 ターンオーバーが多く、得点の機会を失って28―33で折り返す。後半に松岡クリフォードケンと名城寿唯が入ると流れが変わった。ドライブが多かった攻撃で、2人がパスをさばき、内外から得点が決まって逆転。しかし、第4Qは、個人がボールを持つ時間が長くなり、攻撃が再び単調になってしまった。

 キングスはU15、U18のチームがあり、今回は年齢で該当する23人から12人を絞り込んだ。与那嶺翼HCは「U15の選手はU18で求められることを理解し、U18の選手はチームを引っ張ることを学べたと思う。それぞれのチームで生かしてほしい」と期待を込めた。