元西武・石毛氏 沖縄・金武町にスポーツアカデミーを開設へ「残りの人生沖縄で全うしたい」25年開校目指す


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高校生対象のアカデミー開校に向けて意気込む元プロ野球選手の石毛宏典氏(左)と業務提携した琉球リハビリテーション学院の儀間智理事長=21日、那覇市の県庁

 元プロ野球選手の石毛宏典氏は21日、金武町を拠点に野球、テニス、ゴルフのプロ選手を目指す高校生を対象としたスポーツアカデミーを開校する計画を発表した。既に運営法人を町内に立ち上げており、2年後の2025年3月開校を目指して準備を本格化させる。琉球リハビリテーション学院(金武町、儀間智理事長)との業務提携も報告した。県庁で同日、記者会見を行った。

 石毛氏は「沖縄が好きで、若者育成のために残りの人生を沖縄で全うしたいという気持ちがあった」と思いを述べた。開校までの2年間で、指導するコーチ陣の選定、育成内容の構築など環境整備を進めるとした。国内トップ、世界に羽ばたける技術を身に付けることを目的とし、県内外から1学年約100人を目指し募集する。

 金武町、名護市、宜野座村などの公共施設を平日の昼に活用できるよう交渉を進める。アカデミーはサポート校の位置づけで、高卒資格取得のためには通信制、地元の高校などに通う必要がある。

 甲子園を目指す高校生について石毛氏は「タイアップしている八洲学園大学国際高校が県高野連に登録することになっていくと思う」とした。さらに「アジア圏からも高校生を受け入れたい。プロを目指す選手以外にも、データ分析するアナリストなど選手を支える職種の育成も考えている」と強調した。

 儀間理事長は「去年の夏に石毛さんから話を聞いて感銘を受けた。私たちには校舎や寮、トレーニング器具もある。理学療法士の座学などでも提携し、共に頑張っていきたい」と述べた。
 (大城三太)