「民謡で今日拝なびら」放送開始60年 4月に記念公演も RBCiラジオ


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「民謡で今日拝なびら」パーソナリティーの島袋千恵美(左)とよなは徹=3日、那覇市の琉球放送

 1963年2月4日に放送を開始した、RBCiラジオの人気番組「民謡で今日(ちゅー)拝(うが)なびら」(スタート時は「お国言葉で今日拝なびら」)が60周年を迎えた。番組では3日、島袋千恵美とよなは徹を案内役に、翌日迎える周年を祝う放送が行われた。よなはは「先輩方が残してくれたうちなーぐちや歌三線、ちむぐくるまで受け継ぎ、伝えていきたい」と、うちなーぐちで語った。

 リクエスト曲は「かぎやで風」で始まり、パーソナリティーを務めた八木政男や北島角子、吉田妙子らの楽曲5曲が流された。よなはによる「まく弾(び)ち・さんしん」の生演奏もあった。

 島袋は「沖縄の人々にとって歌は生きるエネルギー。島々の歌や言葉には、次の世代に手渡したい沖縄の原風景や宝物が詰まっている」とし、番組を通じてそれらを共有できることへの誇らしさを語った。

 八木を迎えて4日に放送した特別番組では、4月29日に浦添市の国立劇場おきなわで60周年を記念した公演が開かれることが発表された。
 (藤村謙吾)