辺野古新基地の地元、久辺3区長「本音は県外」 知事公室長、面談の様子明かす 県議会2月定例会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖縄県議会

 沖縄県議会2月定例会は27日、一般質問が始まり、野党会派沖縄・自民の8人が登壇した。嘉数登知事公室長は、米軍普天間飛行場の移設を巡る名護市辺野古の新基地建設で、最も影響を受ける久辺3区の区長と昨年に面談した際に「普天間の危険性除去のために代替施設を受け入れる苦渋の決断をした。本音は県外・国外移設(がベスト)。大手をふって賛成は1人もいない」との意見があったと明らかにした。仲里全孝氏への答弁。

 島袋善明土木建築部長は下地島空港の軍事利用を否定した「屋良覚書」や「西銘確認書」の趣旨を反映した条例化について「関係部局と連携しながら研究を進めたい」と述べた。島袋大氏への答弁。

 宮平道子子ども生活福祉部長は、保育士不足の影響により県内の認可保育園などの受け入れ枠が実際の定員より1669人少ない6万4745人だったと説明した。市町村の計画を積み上げた県の「黄金っ子応援プラン」(県子ども・子育て支援事業支援計画)についても一部の市町村から計画見直しの声が上がっていることから、新年度以降見直しを進める考えを示した。小渡良太郎氏への答弁。

 金城賢環境部長は2021年度、アスベスト(石綿)を含む廃棄物について飛散性236トン、非飛散性1408トンが廃棄され、ポリ塩化ビフェニール(PCB)については変圧器やコンデンサーなど機器類316台、油や布など機器以外2万3630キログラムが処分されたと説明した。仲里氏への答弁。
 (武井悠、梅田正覚、知念征尚、安里周悟)