那覇市の琉球新報ホールで28日に開かれた第45回琉球新報活動賞の贈呈式で、2団体3個人が受賞あいさつに立った。地域に根ざした活動を振り返り、感謝や今後の展望を語った。
県内の女性リーダーの育成や女性の自立支援に取り組んできた沖縄県女性の翼の奥村啓子会長は「自分らしく生きられる社会を目指す活動に、多くの県民から支援をもらえた」と感謝を伝えた。
公民館の枠を越えた柔軟な発想で、那覇市若狭地域の魅力的な街づくりを目指すNPO法人地域サポートわかさの上原廣保理事長は「地域の皆さんの活動拠点となるよう、力を合わせて取り組んでいる」と地域と共に歩を進める。
沖縄から世界に羽ばたく県内の若者を表彰するロッキーチャレンジ賞を主宰する元日産ディーゼル社長の仲村巌さんは「人材を発掘し、夢と志を触発する。沖縄の未来を開く若者を応援する」と力を込めた。
「やっぱりステーキ」などを全国展開するディーズプランニングの義元大蔵代表は「創業時は3坪6席で始めた。沖縄を世界へ発信したいとの思いでこれからも頑張っていく」と決意を新たにした。
元琉球大教授で作家の大城貞俊さんは沖縄の歴史・文化に立脚した小説や詩を発表する傍ら、研究を通して沖縄文学の魅力を発信してきた。「沖縄で生きる、負けない人との出会いが大きな勇気をくれた」と話した。
(金盛文香)