竹富町発注の海底送水管更新工事を巡る官製談合事件で、工事の最低制限価格を当時の町長から教示され、JFEエンジニアリングに落札させたとして、官製談合防止法違反と公競売入札妨害の罪に問われたJFE社の社員2人の公判が2月28日、那覇地裁で開かれた。西大舛高旬前町長(75)が証人として出廷し、両被告が起訴内容を否定していることに「とんでもないこと。(JFE側に)情報提供をしてきた」などと述べた。
西大舛前町長は自身の公判で罪を認めた。入札情報を漏らし、見返りに現金を受け取ったなどとして、加重収賄や官製談合防止法違反などの罪で実刑判決を受けた。贈賄罪などに問われたJFE社の下請け業者の男性らも有罪判決を受けた。