観光客、コロナ前の水準に 沖縄2・3月の見込み プロ野球キャンプや旅行支援の効果


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、下地芳郎会長)は2月28日、2月と3月の入域観光客数見込みを発表した。2月は前年同期比約3倍の59万人、3月は同1.44倍の65万5千人になるとした。全国旅行支援やプロ野球キャンプなどでコロナ前と同水準の需要を見込んでいる。

 2月の国内客は54万人を見込む。航空需要では東京発の沖縄線が特に高く、ホテル稼働率も19年度と同水準で推移している。3月の国内客は、全国旅行支援や春休み需要から、60万人を見込む。

 2月の海外からの空路入域客は5万人となる見通しとなる。台湾線、香港線、仁川線ともに需要が伸びている。3月は5万5千人を見込む。

 OCVBは、修学旅行について、1~3月の実施見込みは、228校・4万2837人、4~6月は523校・7万6926人だとした。2月7日時点の予約数・実績で、沖縄修学旅行取扱旅行社7社が回答した。

 クルーズについて、3月に国際クルーズを含め延べ9隻が県内に寄港する予定だと発表した。8日に石垣、9日に那覇に寄港する国際クルーズのウェステルダムを皮切りに、富裕層のアドベンチャースタイルをとるポナン(フランス)が石垣島、竹富島、西表島、久米島、座間味島などに寄港する。

 下地会長は「これまでの大型クルーズのみでなく、小型船で小規模離島をまわるものや、フライ&クルーズなど、新しい沖縄クルーズのあり方に期待している。大型クルーズの場合は、市町村に事前情報を伝え、観光客の分散を図るなどの取り組みが必要だ」と話した。
 (與那覇智早)