FC琉球、攻撃に厚み 4日にJ3ホーム開幕戦、ヴァンラーレ八戸と


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開幕戦に向け、練習で連係を確認するFC琉球の選手ら=24日、八重瀬町スポーツ観光交流施設(大城直也撮影)

 今季からサッカーJ3で戦うFC琉球は4日午後3時から、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでヴァンラーレ八戸(青森)とホーム開幕戦に挑む。開幕を前に2月24日、選手らは八重瀬町スポーツ観光交流施設で連係プレーを中心に練習をこなした。同日、元日本代表のFW金崎夢生(むう)(34)の加入も発表された。攻撃に厚みを増し、得点力アップに期待が掛かる。

 一方、昨季課題として浮き彫りになった守備については未知数だ。チームに新たに加わった15人が新風を吹き込むが、中でも中央を固めるセンターバックの存在が失点を減らす上で重要となる。守備でどのポジションにも対応できるという鍵山慶司がキーマンになりそうで、昨季、失点の多かったセットプレーのときの決まり事など、守備に対するチーム全体の意識共有が不可欠だ。

 倉貫一毅監督は「ふたを開けてみないと分からない部分はあるが、上位と下位のチーム力の差が激しいという印象がある」と言う。「今回から下位チームのJFL降格がある。攻撃的なチームでもシーズン途中から引いて守る戦術に変えてくることもあるかもしれない」と話す。

 目標とする優勝を手にするには開幕ダッシュは欠かせない。1年を通して勝ち点3を貪欲に拾い続けるためにも、試合巧者的な姿勢もチームとして身に付ける必要がある。
 (大城三太)