スポーツジム川柳が人気 「大好きよ 炭水化物 夫より」など会員作品を展示  沖縄・那覇


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ジム会員から集まった川柳を紹介するスカイウェルネススポーツの當山武彦専務=2月27日、那覇市具志のスカイウェルネススポーツ

 那覇市具志のジム「スカイウェルネススポーツ」は会員から寄せられたスポーツにまつわる川柳を展示し、見る人を和ませている。コロナ禍でスポーツジムの会員数が減り、現在も完全な回復には至っていないが、ジムを盛り上げようと企画した。

 シニア層の会員から多く作品が寄せられ、「プールにて 昔乙女の 華が咲く」など高齢者ならではの味のある句が並ぶ。コロナ禍のジム利用控えで、体重が増えた会員も。それを反映するかのように現時点の人気投票1位は「スイミング お腹の浮き輪 無くてイイ」だ。わずかな差で「大好きよ 炭水化物 夫より」にも票が集まっている。

 當山武彦専務(52)は「スポーツ施設なのに」と苦笑いする。當山専務自身、コロナ禍前に運動で10キロ以上の減量に成功したものの、コロナ禍の自粛期間でリバウンド気味に。運動を再開しようと決意している。

 當山専務のいち押し作品は「老いてなお 彼氏求めて ダイエット」。平日の日中はシニア層の利用が多く、体を鍛えるだけでなく公民館のような交流の場になっているのも特徴だ。「運動以外に目的や楽しみを持つことが継続の秘訣」(當山専務)という。

 他にも「スポーツジム 爺婆(じじばば)達の 合コン場」との作品も寄せられ、年を取ってもときめきを忘れずに交流を楽しむ様子がうかがえる。

 コロナ禍前は会員が2千人以上いたが、全国的なスポーツジムでのクラスター発生事例の影響などで、休会や退会が相次いだ。現在の会員は1600人ほどで、完全には回復していない。臨時休業や時短営業などの対応も長らく続いたが、昨年から通常営業に戻った。

 當山専務は「今月からはマスク着用も任意になり、会員が戻ってくることを願っている」と話した。
 (中村優希)