「八重山警備隊」を新編 石垣の陸自 車載式ミサイル配備 570人でスタート


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 沖縄県石垣市平得大俣に開所する陸上自衛隊石垣駐屯地(仮称)には、いずれも九州から移駐する第303地対艦ミサイル中隊と第348高射中隊のほか、新編の八重山警備隊などが配備される。開所当初の定員は約570人で、車両約200台を保有する。

 地対艦ミサイル中隊は陸上から海上の艦艇を攻撃する12式地対艦誘導弾(SSM)と指揮統制装置を保有する。高射中隊は03式中距離地対空誘導弾(中SAM)と射撃用レーダー装置を有する。いずれのミサイルも車載式だ。有事の際は敵からの反撃を受けないように移動しながら、航空機や洋上艦艇に向けてミサイルを撃つ。

 八重山警備隊は中距離多目的誘導弾(ミサイル)や81ミリ迫撃砲を有する。

 防衛省はこれまで開催してきた住民説明会で「現時点で、石垣島にオスプレイを配備する計画やヘリ部隊を配置する計画はない」と回答している。

 駐屯地内には隊庁舎3棟と食堂・福利厚生施設、車両整備場、射撃訓練を行う覆道射場、訓練場などが整備される。ミサイルを含む弾薬は駐屯地内の弾薬庫4棟に収める。一部施設は地下に造成され、関係者によると有事には作戦室としての使用も想定される。

(梅田正覚)