【動画あり】ペットボトル12本、空からお届け 小型無人ヘリで配送実験 沖縄・本部町から水納島まで約15分


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約25キロの水を積み、水納島に向け飛び立つ無人ヘリコプター=7日午前、本部町

 【本部】離島への物資輸送をより便利にしようと、コンピュータソフトウェアの開発・保守などを行う「エスコード」(神奈川県、鴨志田大悟社長)は7日、小型無人ヘリを使って水納島に日用品を配送する実証実験を実施した。飛行の安全性などを確認することが目的。本部町は「風が強くてフェリーが出港できない状況下でも問題なく配送できるかなどを見極めた上で導入を検討したい」としている。

 実験では、本部町渡久地港付近から約7キロ離れた水納島に向かい、飲料水のペットボトル12本(約25キロ)を積んだ小型無人ヘリが午前10時に出発。約15分で水納小中学校の校庭に到着した。

 エスコードは今後、本部町に小型無人ヘリによる離島向け配送事業と観光業との連携など複数の案を提案し、実用化を目指す方針。

 エスコードの沼部正人事業部長は「飛行しながら水納島周辺の景色を撮影してコンテンツとして販売するなど、運行経費確保の一助となるビジネスモデルを検討したい」と話した。
 (松堂秀樹)