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挑戦恐れず、プロの道へ 成海綾香さん「スポーツは性別関係なく輝ける」 自転車競技<生き方 わたし流>


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自転車競技のプロ選手として始動する成海綾香さん(酒井健作氏提供)

 自転車競技の成海綾香さんは今年から、県出身の女性で初となるプロのロード選手として始動している。普天間中から鹿児島県の南大隅高に進学し、現在は鹿屋体育大4年生。卒業後はプロ生活を本格化させる。同競技は男性選手が多いが「スポーツは性別関係なく輝ける。結果を残すことで沖縄の女性でも活躍できるところを示したい」と胸を張る。

 兄の影響を受け、7歳の頃からサドルにまたがっている。「努力した分、成果が見える」ことが、のめり込んだ理由だ。競技の男女比率は8対2という。高校までは割と女性選手も多いが、大学になると一気に減る。骨折やけがが多いのも、減少の一因となっている。それでも「自転車がやっぱり好き」と笑う。

 プロの道を選んだのは昨年10月「栃木国体」に出場し、刺激を受けた経験がきっかけ。今年は、高校時代から拠点を置く鹿児島で国体が開催される。「生半可な気持ちではだめだ」。成海さんは企業の内定を辞退し、プロとして競技に専念する覚悟を決めた。

 「全国には強い選手がたくさんいるが、恐れずにどんどん挑戦したい」と力強く語った。
 (砂川博範)