沖縄で「震度1以上」2022年は153回 観測史上最多、全国9番目の多さ 気象台「決して油断できない」


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 沖縄気象台によると、2022年に沖縄県内で揺れを観測した地震は、震度3が7回、震度2が48回、震度1が98回の合計153回で、前の年の75回の倍以上となっている。1996年の震度計による観測開始以降最も多い数で、全国では9番目。今年に入ってからは16回の地震を観測した。

 琉球列島の西側に沿って伸びる沖縄トラフの影響が大きいとされているが、例年と比べて地震の数が多い理由ははっきりとは分かっていない。沖縄気象台は「地震の正確な予測は難しく、いつ大地震が起きるか分からない。沖縄は地震が少ないというイメージを持つ人もいるが、決して油断できない」と日頃の対策を呼び掛けている。

 沖縄気象台は、地震・津波に関する知識、気象庁が発表する各種情報など地震・津波防災に関する普及啓発を目的に、企画展示「地震や津波災害から学ぶ(東日本大震災から12年)」を、県立図書館展示コーナーで27日まで開催している。過去の沖縄地方の地震津波による被害、地震津波に遭った際の対応などを解説するパネルや、図書館が所蔵する地震津波に関する図書を紹介している。

 11日には気象台職員による防災講座も開催する。午後3時~4時で入場無料。定員は50人。問い合わせは県立図書館、電話098(894)5858。
 (普天間伊織)