地震など自然災害に備え…自治会で炊き出し訓練 豊見城・上田山川自治会


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炊き出しの訓練に参加して野菜を切る親子=11日午前9時半ごろ、豊見城市上田の上田山川自治会集会所

 【豊見城】東日本大震災から12年の11日、豊見城市上田山川自治会(仲程一自治会長)では地震などの災害に備えた炊き出し訓練を実施した。同自治会の集会所には、朝早くから自治会役員や子ども会のメンバーら約30人が集まり、300食分のカレーを調理し、住民らに振る舞った。

 上田山川地域は高台に位置し、過去には土砂崩れが起きている。仲程自治会長は「実際に災害が起きた場合に備えて実施した。東日本大震災を風化させないためにも、子どもたちに地震や津波などのことを伝えたいと思った」と語る。

 完成後は、近くの公園で住民らにカレーやジューシーなどを配ったほか、80歳以上の高齢世帯には自治会の班長らが自宅まで届けた。伊佐悠佑ちゃん(6)は母・直子さん(43)と参加し、涙目になりながらタマネギを切った。「初めて包丁を使って切った。大変だったけど楽しかった」と笑顔を見せた。

(金城実倫)