【石垣】陸上自衛隊石垣駐屯地が開設されたことを受け、中山義隆市長は16日、「石垣島は最後となったが、奄美以南の南西諸島の防衛の形が整ったと思う」と安全保障における意義を語った。石垣島における自衛隊と米軍による共同訓練の実施については、実施に理解を示した上で、訓練内容を踏まえて判断するとした。
同日午前、陸自第15旅団の井土川一友旅団長と石垣駐屯地の井上雄一朗司令(兼八重山警備隊長)から市役所で開設報告を受けた後の報道陣の取材に答えた。
部隊運営に当たっては市民との相互理解が重要だとの認識を示した上で「オープンにできる情報はオープンにしながら、信頼関係を深めてもらいたい」と述べた。
反撃能力(敵基地攻撃能力)を持つミサイル配備などの基地機能強化を持ち掛けられた場合の対応については「可能性としてはあると思うが、事前に説明を聞いた上で判断したい」と述べた。
(大嶺雅俊)