【動画あり】空手・金メダルの喜友名「幸せな選手生活」 金城、上村と3人で引退会見 今も毎日稽古 沖縄


この記事を書いた人 Avatar photo 仲井間 郁江
引退会見で思いを語る喜友名諒さん(右)。中央は金城新さん、左は上村拓也さん=17日午後、豊見城市豊見城の沖縄空手会館(小川昌宏撮影)

 東京五輪の空手男子形金メダリストで沖縄市出身の喜友名諒(32)(沖縄東中―興南高―沖国大出)ら3氏が17日、豊見城市の沖縄空手会館で引退会見を行った。

 喜友名は現役生活を振り返り「昨年12月のアジア選手権を最後に(3人で)引退を決めた。幸せな選手生活を送ることができた」と語った。競技人生の中で一番印象に残った試合に3人で挑んだ2016年の世界選手権で団体形金メダルを獲得した大会を挙げた。

 引退会見に臨んだのは、ともに団体形でアジア選手権6連覇を達成した金城新(31)(山内中―美来工科高―沖国大出)、上村拓也(30)(金城中―興南高―沖国大出)。いずれも劉衛流龍鳳会所属。

 会見には3人の師である劉衛流の佐久本嗣男氏、清水由佳氏も同席した。

 佐久本氏は3人の引退について「いよいよこの日がやってきたかと複雑な心境。心の中で少し寂しい気持ちもあるし、晴れ晴れとした気持ちで肩の荷が下りたという思いもある」と述べた。引退発表後も3氏とも毎日稽古を続けていることを明かし「本人たちは息抜きしたいところもあるだろうが、技も指導力も育てていければ」と語った。

 金城は「不器用で臆病で才能のない状態だったが、空手家として人としてどうあるべきかを学んだ」、上村は「できないところ、弱いところはまだある。今後も空手を通してずっと学んでいきたい」と述べた。

  3人は佐久本師匠、道場の指導者、周囲への感謝の言葉を述べ、後進の指導に力を注ぐことに決意を込めた。

 3選手の競技生活引退について、1月30日付で全日本空手道連盟に報告があり、同連盟は2月16日に各メディア向けに発表した。

(大城三太)

https://www.youtube.com/watch?v=/m8TFv-jJHMs