「ライバルであり兄弟」空手・金城新が喜友名と上村への思い語る 地元での優勝にも思い深く


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引退会見で思いを語る金城新=17日午後、豊見城市豊見城の沖縄空手会館(小川昌宏撮影)

 アジア空手選手権の団体形で6連覇を達成した喜友名諒(32)、金城新(31)、上村拓也(30)が17日、引退会見を開いた。

 全ての試合がかけがえのないものだったと語った金城新も、心に残る大会に3人でつかみ取った世界一を挙げた。

 沖縄で初開催された2014年の世界大会「空手1プレミアリーグ」だ。地元で3人で成し遂げた団体形優勝の経験が心に深く残っているという。

 世界選手権2連覇、アジア選手権6連覇など、3人でさまざまな栄光を手にしてきた。それでも沖縄で果たした世界一は特に思い入れが強かった。同大会を振り返り「歓声と拍手の応援があり、みんなが一体となってつくり上げることができた演武だった」と感慨深げだった。

 「最高のチームメート、ライバル、仲間であり、家族のような、兄弟のような存在だ」と述べた。

 師の佐久本嗣男氏に対しては「言い表すことのできないくらい感謝の気持ちでいっぱいだ」と言葉をかみしめるように語った。
 (砂川博範)


 きんじょう・あらた 1991年11月22日生まれ、沖縄市出身。山内小、山内中、美来工科高、沖縄国際大出身。小学2年から空手を始めた。2016年にプレミアリーグ沖縄大会個人形で5位、世界選手権団体形で優勝。19年に世界空手連盟のKARATE1プレミアリーグマドリード大会で個人形銅メダル。