リゾートホテルから廃棄されるリネンを洋服に 沖縄の大学生がブランド立ち上げへ初販売


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ホテルのリネンから作った服を販売する下地さん=18日、琉球新報1階広場あじま~る

 年次フォーラムでは、OSPの活動を振り返る展示や、参加企業による環境に優しい商品などの販売も実施された。

 出展した琉球大2年の下地柚輝(ゆずき)さん(21)は、リゾートホテルから廃棄される寝具のリネンで作る洋服ブランド「SOUTHERLY(サウザリー)」を立ち上げようと奮闘中。この日が初めての商品販売となった。

 ホテルのベッドシーツや枕カバーなどで作った、襟付きシャツやアロハシャツなど4種類を販売した。リゾートホテルの上質のリネンは汗をかいてもべたつかず、着心地の良さが特徴だ。

 下地さんは、大学で観光を学んでいる。休学し、東京のアパレルメーカーでインターンシップをしながら古着屋の開業を目指したが、資金が足りず断念。沖縄に戻り、資金をためるためホテルでアルバイトをした。その際に、少しの汚れでも廃棄されてしまうベッドシーツなどを見て、洋服への活用を思いついた。

 半年ほど前からアパレルブランド設立に向けて動き始め、リネンの仕入れや、縫製工場に技術を学びに行くなどしている。1年以内に事業として立ち上げたい考え。

 「沖縄でやることに意味がある。沖縄、リゾート地、南国という強いアイデンティティーを持って服を作る」と話した。

(中村優希)