アルプス声援熱く センバツ 沖尚初戦突破に歓喜


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アルプススタンドで沖縄尚学のメンバーに声援を送る野球部員や保護者ら=日、甲子園球場(謝花史哲撮影)

 選抜高校野球大会に挑んだ沖縄尚学は18日、1回戦で大垣日大(岐阜)に4―3で勝利し、初戦を突破した。大会はコロナ禍による制約が大きく緩和。観客数の上限を設けず、マスクなしでの声出しも可能となった中、アルプス席には多くの保護者や生徒たちが駆けつけ熱い声援を送り続けた。

 完投した東恩納蒼投手の父直樹さん(56)は沖縄からの出場校を友情応援している市立尼崎高の生徒らと一緒にトランペットを演奏し応援を盛り上げた。演奏のできない守備の時はマウンドからの一球一球を見守りつつ、楽器を握る手に自然と力が入った。「ひやひやもしたが、周りが必ずカバーしてくれるから安心して見られた」と話した。

 大会第1号の先制の満塁弾を打った仲田侑仁(ゆうと)選手の父憲仁(のりひと)さん(54)は「打った瞬間いったと思った」と声を弾ませながら振り返る。「何も言わなくてもできる子なんで」と手放しで褒め、2回戦での活躍も期待した。