4年ぶりの開催となった19日の第3回いとまん平和トリムマラソン(主催・同実行委員会、糸満市、糸満市教育委員会、共催・琉球新報社ほか)。曇り空で涼しい風が吹く中、午前8時半の号砲とともに、10キロコースの参加者が糸満市西崎陸上競技場を出発した。次第に晴れ間が広がり、暖かい日差しの中、参加者らは笑顔でゴールを目指した。
10キロコースを38分で完走した宮里判さん(47)=糸満市=は、目標タイムより7分速くゴール。「コロナ明けを予感させるように、沿道の市民が応援してくれて苦しい時に励みになった。周りの人と走ると高揚感でスピードも上がり楽しかった」と話した。
海賊の格好で走り、ひときわ目を引いた大城宗純さん(40)=糸満市=は、コロナ禍で2年ほど会えていなかった同級生10人と一緒に参加した。仲間らとタイムを見せ合い「知っている人が沿道にもいて、楽しかった」とすがすがしい表情を見せた。
6キロや4キロのコースでは、ベビーカーに乗って参加する幼児や、友人同士で参加する大人など幅広い世代がコースをにぎわせた。
親子で参加した米須優清菜さん(8)=豊見城市=は「ちょっときつかったけど、もっと走りたい」と余裕のある表情を見せ、父の清勇さん(54)は「1時間はかかると思っていたが、思った以上に速かった。こういう大会があると成長が計れるので良い」と話した。
100位以内を目標に走った高石真翔さん(9)=那覇市=は、47位でゴール。友達に誘われて参加したが会場で友達を探せず、一人で走りきった。「最後は思った以上にきつかったが、結構タイムが良かった」とうれしそうだった。
(中村優希)