キングス、我慢強い守備で10連勝 一進一退の攻防の中から隙を突いた岸本のプレー 第42戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部西地区2位の琉球ゴールデンキングスは19日、長野市のホワイトリングで信州ブレイブウォリアーズ(中地区4位)と第42戦を行い、69―58で勝利した。10連勝で通算成績は33勝9敗となった。前半は厳しい守りで信州の攻撃を阻んだ。ただキングスも信州の守りを崩せず得点が伸ばせないまま、前半を終えて互いに30点に届かないロースコアの展開に。後半も堅守を維持しながら点の取り合いが続く中、岸本隆一が相手の隙を突くプレーから連続得点につなげ、流れを引き寄せた。第4クオーター(Q)はアレン・ダーラムがインサイドで強みを発揮し、リードを守り切った。次節は22日午後7時5分から京都市体育館で京都ハンナリーズと戦う。

信州―キングス 第3クオーター、シュートを決めるキングスの岸本隆一=19日、長野ホワイトリング(Bリーグ提供)

 我慢強い守備でキングスは信州を終盤に引き離し、敵地2連戦をいずれも勝利で飾った。連勝を伸ばし2位を保って西地区首位の島根を追いかける。

 第1戦に続き、インサイドを固める守りに苦しんだ。持ち味の堅守で対抗。相手を自由にさせず、互いに得点が伸び悩んだ。

 ロースコアで一進一退の攻防が続く中、岸本隆一の一つのプレーが流れを変えた。第3Q終盤、ボール運びの起点をつくろうと相手の動きが緩和した一瞬を見逃さなかった。体を投げ出し手を伸ばしてボールを奪取。ファウルを誘い、フリースローを沈めた。

 さらに次の攻撃では相手に体を当てて巧みにスペースをつくってリングに向かい、得点を挙げた。この間に1人で続けて9得点を奪った。勢いに乗ったチームは第4Qでさらにリードを広げた。体調管理のためガード2人が出場を控えた中、岸本と共に攻守で奮闘した松脇圭志は「誰に対しても守れるように引き続き守備から頑張りたい」と敵地が続く次戦も粘り強く戦うことを掲げた。
 (謝花史哲)


 

 (長野市ホワイトリング、4252人)

琉球 33勝9敗
69―58(14―10,13―18,19―15,23―15)
信州 19勝23敗

 相手守備手こずった

 桶谷大HC(キングス)の話 信州の守備に手こずった。信州とやるといつも点が入らずタフなゲームになるけど、自分たちが守備のところで我慢し続けたことで、勝機を見いだせた。これからはチームとして一つでも多くの武器をつくっていきたい。