ハンドボールの第35回九州中学選抜大会最終日は19日、那覇市の県立武道館で行われ、女子の浦西は決勝で松橋(熊本)に20―25で敗れ、準優勝だった。男子の浦西と東風平は準決勝で敗れ、3位だった。
「今日は完敗だ。涙の意味を知り、練習から課題解決に取り組もう」。敗戦後のミーティングで小波津周史監督が選手らに語ったように、決勝で一度もリードできなかった浦西の敗因は、正念場で発揮するべき連帯感だった。
前半は好調だった。パスワークから右サイドに数的有利をつくり、赤嶺桜佳や篠宮美空がシュートを決める。守っては決勝からセーブ率を上げたGK伊波結李菜の堅守から浦添結衣らの速攻につなげ、流れは五分。だが後半に乱れた。
対戦した松橋(熊本)は「走り勝つことに加えて、選手同士のコーチングを意識している」(福田美桜主将)という。得点を決めても松橋の素早いリスタートで失点。攻撃は詰まらされ、パスを奪われて逆速攻を受けた。ミスも生まれて、点差を詰め切れなかった。
焦って弱気になる場面で「互いを思いやれずチームワークがなくなった」と伊波は語る。課題は少なくないがそれでも九州2位の結果を残せた。全国への距離を縮めるため赤嶺は「対戦相手の良い部分をまねしつつ、練習から集中して課題を修正したい」と気持ちを切り替えた。
(嘉陽拓也)
流れつかめず
男子東風平の知念利紀主将の話 守備のチェックミスでGKが止めにくい状況が続くなど、全体的に流れをつかめなかった。初の九州で得るものもあったが、東風平はもっと積極的なプレーができたはず。修正したい。
修正が必要
男子浦西の久手堅憲矢主将の話 相手GKがうまかったが、こちらはシュートミスで外すことが多かった。正面ではなく、かわして打つなど修正が必要。あとは、声出しと積極的なプレーを心がけていく。