石垣島陸自の説明会「既成事実づくり」 市民団体が不参加へ 自由な質問の保障求め市に要請  


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陸自石垣駐屯地に関する住民説明会に不参加を表明した「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」のメンバーら=20日、石垣市

 【石垣】石垣市と沖縄防衛局、陸上自衛隊石垣駐屯地が22日に市民会館で開催する住民説明会を前に、自衛隊配備に反対する市民団体「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」は20日、市内で会見し説明会への不参加を発表した。「自由な質問を保障し市民の不安や疑問に答えることは期待できない」などを理由に挙げた。陸自配備に反対する他団体も不参加を表明している。

 会の共同代表5人のうちの一人、上原秀政さんは「(駐屯地)開設後に説明会をやるのは既成事実づくりだ。ふざけている」と防衛省や市に怒りの声を上げた。

 市は8日に市ホームページで説明会の開催を発表した。防衛省側の職員が駐屯地や自衛隊活動の概要について説明し、1時間の予定としている。

 これを受け、会は14日に少なくとも2時間以上の時間を確保し自由な質問を保障することなどを求める要請書を市に提出し、16日までに回答するよう求めていたが、市からの回答はなかった。

 会は市民生活に与える影響などに関する公開質問状を作成し、説明会当日の開会前に中山義隆市長や防衛省関係者らに直接手渡すことを予定している。 (照屋大哲)