小さな車いす 難病児童、来沖5回目 バリアフリー充実で旅満喫<台湾最強!彭國豪の沖縄発見>21


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ショッピングモールの長椅子で一休み

 2月1日、小さな車いすがまた沖縄にやってきた。難病を抱え、座ることさえ難しい彼が初めて沖縄を訪れたのは2017年。今年で来沖は5回目となる。以前は小さな手押し式の車いすに乗っていた彼も、すでに学齢期。今年は電動車いすに乗り、人工呼吸器を携えての旅となった。

 お母さんは「沖縄のバリアフリーはすばらしい」と言う。多くのレストランに車いすのまま利用できる席があり、車いすのまま乗れる介護タクシーがある。何より、横になって体を休めることができる長椅子が、大型スーパーやショッピングモールの各所にあることがありがたいのだという。

回転ずし店は車椅子のままでOK

 沖縄はバリアフリー化が進んでいると、台湾人旅行客の間では評判だ。障がい者や高齢者の旅を助けるバリアフリーツアーセンターがあり、車いすなどを貸し出すサービスがある。公的施設には必ず障がい者用の駐車スペースがあり、チケットの障がい者割引が介護者1人にも適用されることはいまだ驚きのようだ。沖縄にはもっとたくさんのバリアフリー施設があり、情報誌やサイトもあるのだが、情報がいまだ限られているのが残念なところだ。

 回転ずしを頬張り、ピカチュウの人形を買ってもらった彼は、今回も元気に帰って行った。そのとびきりの笑顔に、投稿への「いいね」は7千に迫る勢いだった。大きな荷物を抱え、体調を心配しながらの旅は両親にとって決して楽ではないが、お母さんはいつも投稿をこう結ぶ。「この子の笑顔が私たちの生きがい」なんだと。

(素材提供・沖縄彭大家族・彭國豪、聞き書き・渡邉ゆきこ)