那覇空港内にカッターナイフ、保安検査場一時閉鎖 50便1万人余に影響 全日空ラウンジ、昨年も同様の事案 沖縄


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保安検査場前で混乱する利用客を誘導する空港職員=22日、那覇空港

 那覇空港の危険物等所持制限区域内にある全日空(ANA)のラウンジで22日、長さ十数センチほどのカッターナイフが発見された。これを受け、同日午前9時20分ごろから約1時間半の間、同空港の保安検査場全3カ所が閉鎖された。那覇空港を発着する少なくとも50便、乗客約1万人余に影響が出た。すでに保安検査を通過した制限区域内にいた旅客らを対象に再検査が実施され、出発ロビーでは県外へ向かう観光客やビジネスマンが検査場の前に長蛇の列をつくり、構内は混雑を極めた。

▼昨年4月にも…那覇空港ラウンジ内に刃物 保安検査場を一時閉鎖

 同ラウンジでは2022年4月、同様の事案が発生しており、那覇空港事務所はANAに対し再発防止策の指導と助言をしていた。同事務所は22日、ANAの保安担当者らから報告を受け、改めて再発防止の徹底を呼び掛けた。

 豊見城署や那覇空港事務所によると、22日9時25分ごろ、「カッターナイフが見つかった」と同署に通報があった。カッターナイフは一般的な事務用でラウンジ内の喫煙台の上に放置された状態で発見された。署は警察官を派遣し、状況などを確認した。刃物を巡るトラブルなどの報告はないという。

 ANAは同日、「お客さま、および関係者の皆さまにご不便をおかけし、おわび申し上げます」とコメントを出し、今回の事案と、昨年の事案を受けた再発防止策については「保安事象により、回答は控える」としている。

【事案の経過】

【第1報】那覇空港の保安検査場が閉鎖 出発便に遅れ(午前10時20分現在)

【第2報】「カッターナイフが見つかった」那覇空港ラウンジ 全ての保安検査場が閉鎖 (午前10時40分現在)

【第3報】那覇空港、保安検査場が再開 (午前11時15分時点)

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