旧駐機場・パパループの「即時停止を」 嘉手納町が日米関係機関に抗議


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米空軍嘉手納基地に飛来したHC130J特殊作戦機=21日、嘉手納町の米空軍嘉手納基地

 【嘉手納】嘉手納町は22日、米空軍嘉手納基地に使用停止を求めている旧駐機場「パパループ」が使用されたとして、使用の即刻停止と一時使用をしないよう求める抗議・要請文を日米関係機関に郵送した。郵送先は沖縄防衛局、外務省沖縄事務所、第18航空団、在沖米国総領事館。

 町によると21日午後5時30分ごろ、HC130J特殊作戦機1機が嘉手納基地に着陸し、その後パパループに移動、駐機したのを職員が確認した。約30分間、70デシベルを超える騒音が発生し、午後5時53分には88デシベルを計測したという。同機は米空軍デビスモンサン基地所属とみられる。

 米軍は第353特殊作戦群区域の開発のため、2019年2月からパパループを一時使用を始めた。町に対して使用期間は2年とし、騒音が発生しないよう最大限の措置を講じると説明していた。開発の遅れに伴い使用を延長している。一方で町は同駐機場が住民居住地域に近いことから常駐、外来機の区別なく、使用することに反対している。
 (名嘉一心)