宜野座、美来工科にコールド勝ち 新垣8K6回零封 「仲間を信頼していたので、楽に投げられた」


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美来工科―宜野座 被安打1で完封した宜野座のエース・新垣元陽=22日、沖縄セルラースタジアム那覇(大城直也撮影)

 第70回県高校野球春季大会(県高野連主催、琉球新報社共催)第4日は22日、アトムホームスタジアム宜野湾など3会場で1回戦の残り7試合が行われた。宮古は28―0で那覇西・真和志・南部商に五回コールド、宜野座は10―0で美来工科に六回コールド勝ち。宜野湾は8―2で本部・名護商工・北部農林・沖縄高専に勝利した。中部商は6―0昭薬付を退けた。豊見城は8―5で美里を下し、前原は4―2で北谷に勝利した。北山は2―1で南部工に競り勝った。大会第5日は25日、2回戦8試合が行われる。

新垣8K 6回零封

 宜野座の先発、新垣元陽(あさひ)が6回を零封した。

 踏ん張りどころは四回、フルカウントから先頭打者に安打を許すと、その後三塁まで走者を進められた。だが、三塁手の津波古駿ら内野陣が好プレーで新垣を支え、本塁を踏ませなかった。新垣は「みんな練習からほとんどエラーがなく、信頼していた。打たせていく気持ちで楽に投げられた」と仲間を誇った。

 直球、フォークでカウントを整え、カーブとスライダーを決め球に8奪三振の内容。「合わせられてきたので途中からフォーク、スライダー主体に切り替えた」と器用に対応した。

 新垣の好投に応えるように打線は三回、犠打を絡めて先制。四回は一挙5点を奪い、完全に主導権を握った。1死一、三塁で徳嶺辰佳が左方向にスクイズを決めて口火を切ると、大城祐乃、津波古ら下位打線も思い切りのいい打撃で適時打を放ち、打線の好調ぶりを見せつけた。バントも絡めて機動力で隙を突き、一気に攻め立てた。

 「秋に敗れた糸満と準々決勝で対戦するまで勝ち進みたい」。新垣は力を込めた。
 (大城三太)

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 ●美来工科 捕手としてチームをけん引した上江洲光生 相手を追い込んでも、見せ球が甘くなると見極められて打たれてしまった。打撃は相手投手のキレのある直球に対応できなかった。チームバッティングの練習をしていたが打線がつながらなかった。