沖縄で住宅地価が最も上がった市町村は?全21市町村で上昇【地価平均変動率マップ】


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沖縄県内上空

 2023年1月1日時点の県内住宅地価は、前年比1.6ポイント上昇のプラス3.6%だった。調査した都市計画区域21市町村全てで上昇し、そのうち19市町村で上昇幅を広げた。ウィズコロナが進むことによる景気回復への期待感から、住宅購入意欲が高まったとみられる。入域観光客の回復に伴い特に先島地方で需要が高まった。県都那覇市の郊外で不動産価格の手頃感がある本島中南部も依然として高い人気を維持している。

 市町村別で最も価格が上昇したのは石垣市のプラス13.4%で、前年のプラス1.9%から11.5ポイントの大幅増だった。観光産業の業績回復の期待感が高まり、県外からの移住者による需要も水準を押し上げている。

 変動率2位は宮古島市で、前年比2.4ポイント上昇のプラス7.7%。石垣同様に観光回復によって取引件数が増加し、島内でも資金力のある層の需要が高まっている。上野字野原はプラス19.6%と県内の調査地点で最も上昇率が高かった。

 高値水準の那覇市でも引き合いが強まり、前年比1.2ポイント上昇のプラス2.2%となった。行政や経済の中心地として潜在的需要が強く、世帯数が増加傾向であることも需要を底支えしている。
 (小波津智也)