瀬底 正志郎 
名護市辺野古の新基地建設で、軟弱地盤改良工事に伴う防衛省の設計変更申請を沖縄県が不承認とした処分を巡り、県が国の関与取り消しを求めた2件の訴訟について、県は23日、県の訴えを退けた福岡高裁那覇支部の判決を不服だとして最高裁に上告受理を申し立てた。
同支部が16日に出した判決は、裁決について「訴訟の対象となる国の関与には当たらない」とし、訴えを却下。是正の指示については、訴訟での主張に対しては裁決の拘束力は認められないとして県の主張を一部認めたものの、県の不承認処分に裁量権の逸脱・乱用があるなどとして請求を棄却した。
玉城デニー知事は「判決は到底納得できるものではなく、上訴に向けて判決内容を精査していく」と明言していた。理由書は今後提出する。
（知念征尚）
