屋比久知奈「ジェーン・エア」役 上白石萌音とダブルキャスト 「楽しめるよう頑張りたい」 東京と大阪で上演


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「ジェーン・エア」でヘレン・バーンズを演じる屋比久知奈(左)=10日、東京芸術劇場

 【東京】俳優で歌手の屋比久知奈が10日、東京都豊島区にある東京芸術劇場で取材に応じ、11日から都内で始まるミュージカル作品「ジェーン・エア」に挑む心境を語った。屋比久は「楽しめるように頑張りたい」と上演に当たり抱負を語った。

 作品はシャーロット・ブロンテの長編小説(1847年出版)が原作。世界的演出家のジョン・ケアードが脚本、演出などを担当する。物語はビクトリア朝のイギリスが舞台。情熱と強い意志を持った一人の女性が人との出会いを通じて成長し、自由と愛を求めていく過程をドラマチックな音楽に合わせてつづる。

 今回の作品で屋比久は俳優で歌手の上白石萌音と、主人公のジェーン・エアとその親友ヘレン・バーンズ役を交代しながらダブルキャストで演じる。

ミュージカル「ジェーンエア」の公演を前に取材に応じる(左から)屋比久知奈、井上芳雄、上白石萌音=10日、東京芸術劇場

 屋比久は「同じ役を(上白石と)やることでしか分からないことを共有でき、大変さが軽くなった」と話し「一緒に舞台に立てるダブルキャストはあまりないので切磋琢磨(せっさたくま)しながら頑張りたい」と決意を込めた。

 上白石も屋比久とのダブルキャストを演じるに当たって「笑みを絶やさず、ストイックに自らを磨き上げていく人がいるんだと、刺激をもらった」と互いに励まし、稽古を重ねてきたことを話した。

 屋比久は「レ・ミゼラブル」でエポーニュ役、「GREASE」でサンディ役を演じ、それらに続くミュージカルとなった。作品は11日から来月2日まで東京芸術劇場、4月7日から13日まで梅田芸術劇場で上演される。
 (斎藤学)