モバイルプリンス
アメリカ・オープンAI社が昨年11月にリリースした対話型AI「ChatGPT」に注目が集まっています。ChatGPTは、チャットに質問を投げ掛けると回答してくれるサービスです。
以前から似たサービスはありましたが、あくまで人間があらかじめ回答パターンを用意し、それを使う形でした。
しかし、ChatGPTは「こういう設定の物語を作って」と投げ掛けると、それらしいストーリーを作って回答してくれます。つまり、パターン以外の回答をどんどん行います。
まさに、私たちがイメージしていた「AI(人工知能)」の誕生に立ち会っている気分です。
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SNSでは、始まったばかりのChatGPTに対し「どれだけ便利な回答を引き出せるか」「チャットと面白いやり取りができるか」をみんなが競うようになって盛り上がっています。
回答精度も高いため、これからは「ネットで検索する」よりも【※1】「AIに聞いてみる」が主流になるのかもしれません。
※1 「ネットで検索する」よりも … マイクロソフト社は2月、検索サービス「Bing」で、専用にカスタマイズしたChatGPTを搭載した新バージョンを発表しました。負けじとGoogleも対話型AI「Bard」の開発を急ピッチで進めています。
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その一方で、間違えた回答をすることもあります。「分かりません」と答えるのではなく、本物のようで、間違った回答をするのがややこしいです。
賢いからといって全て信用するのは危険です。今後多くの人が使えば、言葉を学習しさらに成長していきます【※2】。受け答えをする職業は将来、こうした対話型AIに置き換わってくるといわれています。
皆さんが大人になる頃は仕事の形も大きく変化するでしょう。そんな時代に対応するためにも、変化についていける柔軟な「頭」が今以上に求められるかもしれませんね。
※2 言葉を学習しさらに成長していきます … 今月14日、オープンAI社はChatGPTをさらに進化させた「GPT4」を発表しました。ChatGPTよりも回答の精度が高まっており、進化のスピードが速いのも特徴的です。
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ 1987年、沖縄市出身。お笑い芸人・携帯電話ショップ勤務の経験を生かし、スマホ・ネット活用の方法を楽しく、わかりやすく伝える。2020年、本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」を出版
twitter:https://twitter.com/mobileprince_PR/