琉球大「うない奨励賞」 古川、ムラーさんが受賞 サンゴ、海底探査研究が評価


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うない奨励賞グランプリの古川真央さん(左)と準グランプリのムラー・ユキコ・キシノさん=2月9日、西原町の琉球大学(提供)

 琉球大学が、意欲的な研究活動や社会貢献活動などを行う同大の女子学生に贈る、本年度のうない奨励賞の受賞者がこのほど決定した。グランプリに、ミドリイシ属サンゴの生殖と種分化を研究する大学院理工学研究科1年の古川真央さん、準グランプリに水中ドローンによる海底探査技術の開発に携わる同3年のムラー・ユキコ・キシノさんが選ばれた。

 将来の学術研究を担う優秀な若手女性研究者や女性リーダーの育成を目的に昨年度新設し、今回で2度目の開催。選考委員会が、応募者の研究や社会貢献活動の業績、重要性について書面やプレゼンテーションなどで審査する。

 2月9日に表彰式が開かれ、受賞者2人に賞状と副賞が贈られた。古川さんは、研究活動の一環としてユーチューブやインスタグラムで積極的に情報発信する。「将来は自分のラボを持ち、研究を通して何かに夢中になれる素晴らしさを未来の学生に伝えていきたい」と前を見据えた。国内のドローンチームや企業・団体と連携して研究を進めるムラーさんは「今後研究で得られる知見を、出身国のマーシャル諸島にも還元していきたい」と話した。
 (吉田早希)