KBCが興南に逆転勝ち 七回に一挙5点の猛攻 8-4 県春季高校野球 第8日


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興南―KBC学園未来 7回2死満塁、左前に2点適時打を放つKBCの砂川将哉=29日、沖縄セルラースタジアム那覇(小川昌宏撮影)

 第70回県高校野球春季大会(県高野連主催、琉球新報社共催)第8日は29日、沖縄セルラースタジアム那覇とアトムホームスタジアム宜野湾で3回戦4試合を行った。KBC未来は8―4で興南を破った。西原は美里工を4―2で制し、ウェルネス沖縄は3―1で読谷を下した。名護は7―4で知念に勝った。30日は同2会場で3回戦4試合が行われる。

 KBC未来は昨年夏の県大会準決勝で負けた雪辱を果たした。追いかける展開が続いたが、七回に打線が爆発。相手投手の制球の乱れもあり、この回一挙5点。逆転に成功した。

 七回は3四死球で2死満塁とすると、5番依田龍斗の中前打で3―4と1点差まで迫った。続く6番砂川将哉は初球、左前に値千金の適時打を放ち2人をかえし、試合を一気にひっくり返した。

 砂川は「初球ストレートはないと思った。変化球に狙いを定めて、思い切り振っていった」。興南は投手を替えたが、KBCの猛攻は止まらない。8番浦崎響の左前打などで追加点を挙げて、7―4と突き放した。

 依田は投手としても奮闘。三回までは1点ずつ取られながらも、中盤以降は六回の1失点に抑えた。130キロ台前半の直球にスライダーとカーブを織り交ぜ、的を絞らせない投球で凡打の山を築いた。「昨年負けて悔しい思いを味した。借りが返せてうれしい」と胸を張った。
 (砂川博範)

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 ●興南 先発投手を務めたエース平山航多 序盤は自分たちのペースで試合が進んでいたが、後半は一つのミス、一つのヒットで流れが変わった。徐々に直球の速度が落ち、腕の振りが弱くなってしまった。夏に向けてもっと体力をつけていきたい。