景況「回復しつつある」 観光、前年超え おきぎん研2月 


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沖縄上空写真

 おきぎん経済研究所(東川平信雄社長)は30日、2月の県内景況を発表した。建設関連で弱い動きが続いているものの、個人消費や観光の各指標は前年同月を上回り、県内景況は「新型コロナウイルス感染症の影響が和らぐもとで回復しつつある」との判断を据え置いた。

 【個人消費】まん延防止等重点措置の期間中だった前年同月からの反動増や一部物価高を受けた単価上昇もあり、スーパー、百貨店の売上高はともに前年同月を上回った。車両販売台数は新車が6カ月連続で、中古車は17カ月ぶりに前年同月を上回っている。
 【建設】2月の公共工事請負金額は593億5900万円で前年同月比2・4倍だが、年度累計では前年同期を下回っている。建設資材は生コンの出荷量が民間工事向けが増加し、2カ月連続で前年同月を上回った。セメントは4カ月連続で前年同月を下回っている。
 【観光】全国旅行支援の効果や入域観光客数の回復などにより、観光施設入場者数やホテル稼働率(シティ、リゾート、ビジネス)、ホテル客室単価、宿泊収入のいずれも前年同月を上回った。
 (當山幸都)