「沖縄の誇り」「また来ます」 思い出の場所、人だかり ブルーシール本店が一時閉店


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建て替えのため一時休業する「ブルーシール牧港本店」の最終営業日、店内でアイスクリームを買い求める人たち=31日午後7時すぎ、浦添市牧港(ジャン松元撮影)

 浦添市のブルーシール牧港本店では、2月末に建て替えに伴う一時閉店を発表して以降、連日のように県民や観光客が列を作った。「沖縄の誇り」「また来ます」―。寄せられたメッセージカードが店内の壁を埋めた。

 建て替え前の最終営業日となった31日も、開店前から夜のクロージングセレモニーまで客足が絶えず、2024年夏の新装オープンまでしばしの別れを惜しんだ。

 牧港本店は1963年にオープンし、当時の建物に増改築が加えられ現在の姿になった。

 工場や体験施設アイスパークなどを併設しているが、今後は一度更地にして建て替える。

 31日夜のセレモニーではエフエム沖縄パーソナリティーの多喜ひろみさんが司会を務め、日本復帰前から祖母や親と牧港本店に通っていた思い出を語り、県出身の著名人らのメッセージも紹介された。

 宜野湾市の伊佐唯さんは、受け付け終了ぎりぎりの午後7時に駆け付け、家族4人で最後尾に並んだ。「子どもの頃から亡き父とドライブで来ていた。最後に来れたよと報告したい」と懐かしんだ。
 (當山幸都)