小学校「放課後は所管外」 敷地内で練習、学校名で大会出業 スポーツ活動で体罰か


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 公立小学校の放課後スポーツ活動で、指導者が暴言や体罰行為に及んだ疑いがあるチームは小学校敷地内で練習し、大会にも学校名で出場していた。だが学校側は、所管外として、保護者の相談に十分に対応していなかった。

 学校の部活動のようにして活動していても、団体の所属や登録の仕方によって所管が異なっている。このチームは競技団体の所属で、団体主催の大会に出場するなど活動していた。

 県教育委員会によると、小学校の放課後スポーツ活動は中高の部活動のように教委の所管ではない。形態としては他に、県スポーツ協会所管のスポーツ少年団があるが、今回のチームはそこにも登録されていなかった。学校側は所管ではないことを理由に取材に応じなかった。役所の担当課も「詳細について把握していない」とした。

 県スポーツ振興課によると、今回の件のように学校の部活のように認識されて活動している地域チームが他にも多くある。施設使用については学校長の許可を得て活動しているとみられる。

 今回のケースでは、保護者が昨年、体罰について学校に訴えたことがあった。学校側から「見回りする」と回答があったが、その後は何の連絡もなかったという。保護者は「学校施設を貸している立場なのだから、ちゃんと問題があるか調べて対応してほしかった」と話した。


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